院長の職人歯科医コラム Column

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2011/05/17

口腔がん、脳卒中にのみ込み補助具

 口腔がんや脳卒中などで食べることが困難になったり、
発声に支障がでたりした場合に、口に装着して食べることや
話すことを助ける装置があります。

2010年4月に保険適応されました。

舌がんの手術後や、脳卒中の後遺症で舌や軟口蓋がまひすると、
食べ物を押し込めなくなったり、誤って鼻の方に入ったりして
発声にも影響してしまいます。

主に2種類の補助装置があり、ひとつは上あごの内側に装着します。
舌が上あごに触れやすくなり、食べ物を喉に押し込みやすくなります。

使い続けると、脳卒中のまひで不自由だった舌の動きが回復することもあります。

このタイプの補助装置は、口腔がん脳卒中後の食事のリハビリをうけている
患者に限り、保険がききます。

 もうひとつは、脳卒中によるまひなどで軟口蓋が上がらない場合、上あごに
装着して軟口蓋を下から支えて持ち上げることで食べ物が鼻に入らないようにします。

使い続けると軟口蓋の動きが回復し、不要になる場合もあります。

軟口蓋が上がらないと鼻に抜けたような感じの声になるため、発声障害の改善にも
役立ちます。

生まれつき上あごが開いた口蓋裂の発音をなおす装置として保険適応されています。


                    まつお歯科  松尾孝夫     文献:読売新聞

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