40歳頃から歯を失う大きな原因として歯周病(歯周炎や歯肉炎)があげられます。 歯周病は、歯周病菌やカビが、歯と歯ぐきの隙間である歯周ポケットに住み着くことで発生します。
これを放置すると、歯周病菌が歯槽骨を溶かし、ついには歯が抜けてしまうのです。
20歳代までは、この歯周病菌をもっている人は少ないのですが、 40~50歳代以降では7、8割の人が持っているといわれています。 歯周病になると細菌がどんどん症状を悪化させ、歯が1本2本と失われていきます。
この病気が恐ろしいのは、口の中だけではなくそれ以外にも体に悪い影響を及ぼします。
歯周病菌が血管に入り込み、血流にのって全身の臓器に影響を与え、肺炎や心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などさまざまな病気を引き起こす一因となるのです。 食道癌、早産、高血圧などにも関与しているとも言われています。
治療は原因である菌やカビを取り除くことが基本です。
以下の治療法で90%の歯周病が治ります。飲み薬の抗生物質による治療も効果的です。
歯周病は治っても再感染する可能性があります。
歯周病をおこす細菌が再感染していないか、また、お口の中が再感染しやすい環境になっていないか、歯科医院での顕微鏡を用いた定期検診をおすすめします。