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2011/05/17
定期的に歯科医院を受診している人は、全ての病気にかかる年間の
総医療費が低くなる傾向があることが、トヨタ関連部品健康保険組合と
豊田加茂歯科医師会の共同調査で分かりました。
トヨタ自動車の関連企業の社員や家族らでつくる同組合は、同歯科医師会
の協力を得て、組合員52600人の2009年度の医療費と受診歴のデータ
を分析しました。
歯科医院で年2回以上、定期的に歯石除去などをしている620人を抽出し、
総医療費を調べました。
その結果、定期受信の人は、48歳までは総医療費が平均より高かったが
49歳を過ぎると平均を下回る分布傾向となりました。
65歳になると平均が35万円に対し定期受信の人は、20万円以下と
その差は広がっていくことがわかりました。
組合は、「歯が悪いと食事が偏ったり、歯並びが悪くなったりします。
それが糖尿病や肩凝り、骨粗しょう症を招き、体全体の健康に影響する」
と分析しています。
48歳までは歯科の定期健診費用で年2万円ほどが加わり、医療費が平均よりも
増えるものの、その後は、医療費が抑えられるため、歯科の費用を含めても
「生涯医療費」は、平均よりも下回ると結論づけました。
同組合は、「歯をケアすると、高齢者以外でも総医療費を減らせることが分かりました。
歯周病にかかり始める35歳ぐらいから、しっかり歯を手入れすることが大切だ」
と話しています。
まつお歯科 松尾孝夫 文献:中日新聞
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