院長の職人歯科医コラム Column

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2014/02/20

熱いものが歯にしみる?歯髄炎にご注意!

みなさんは、歯がしみる時がありますか?

 冷たい物でしみるというのはよく聞くかと思います。
 一時期、知覚過敏のCMが流行った頃もありました。

では、温かいものや熱いものはどうしょう。

この寒い季節、温かい物を食べる機会が非常に多いと思いますが、
「温かい物を食べたら何故か歯がしみた。」皆さんはそんな経験ありませんか?

もし温かい物で歯がしみる場合、歯の神経が炎症を起こす歯髄炎(しずいえん)になっている可能性があります。

 歯髄炎はむし歯が歯の神経に届くほど大きくて深い時、
むし歯菌や毒素が歯の神経に入り込んでいる状態です。

むし歯になっていない歯でも、歯の神経が通る根の先端部分にある小さな穴から
ばバイ菌や毒素が歯の神経に侵入し歯髄炎をおこします。

これを逆行性歯髄炎と言います。

 歯の神経の炎症がひどくなると何もしなくてもズキズキとした痛みが出てきますが、
この痛みはしばらくするとなくなります。

…が、そこで安心したり油断したりしては絶対にいけません!

そのままにしておくと神経は腐って死んでしまうのです。
さらに炎症は周りの組織にも広がり始めます。

 出来るだけ早く悪くなった神経を取り除いて、歯を守らなければいけません。

 神経が死んでしまってもきちんと処置をすれば歯を抜かずに済みます。

また、神経を抜いた歯と、抜いていない歯では歯の寿命も変わってきますし、
神経のない歯は慢性的な炎症を持っているため、疲れた時や体調を崩した時に
違和感や腫れを繰り返すなどトラブルが出やすくなります。
 
神経は抜かないに越したことはありません。

もし、熱いものがしみたりしたらそのままにせず一度当院へ一度ご相談下さい。

 大切な歯をしっかりと守っていきましょう。
 身体もお口も、毎日元気に健康に過ごしていきたいですね。


     まつお歯科  松尾孝夫  文献:まつお歯科携帯サイトコラム

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