院長の職人歯科医コラム Column

HOME > 院長の職人歯科医コラム一覧 > ブリッジについて

2013/10/26

ブリッジについて

皆さんは"ブリッジ"についてご存知ですか?

 知らない方、なんとなく分かるけど結局何なのかよく分からない、
という方も多いと思います。

ブリッジは架工義歯(かこうぎし)または橋義歯(きょうぎし)とも呼ばれます。

 進行したむし歯や歯周病で抜歯したとき、抜いた歯の機能を補うものを
入れる治療が必要になります。その方法の一つがこのブリッジです。
 
歯を抜いたままにしておくと、隣の歯が倒れてきたり、噛み合う歯が伸びてきたりして、
全体の噛み合わせのバランスが崩れてきます。

そこで、抜いた歯(欠損歯)を補うため、ブリッジや義歯を入れることが必要です。

ブリッジとは、欠損歯の代わりとなる人工の歯(ダミー、またはポンティックという)
を、両隣の歯にかぶせる冠と一体でつくったものです。

つまり、両隣の歯を土台にして、人工歯を支えるわけです。

ブリッジの種類には、取り外し不可能な固定性ブリッジと
 取り外し可能なブリッジがあります。

 通常は固定性のものが一般的で、この固定性ブリッジは義歯(入れ歯)と違い、
着脱のわずらわしさがないため、装着感がよいとされています

 しかし、残存歯が健康であっても、橋脚となる歯の周囲を
1層削らなくてはならないという欠点があります。

ただし適応症は限られますが、残存歯を削らずにポンティックを
接着させる接着ブリッジもあるので、歯を削ることに抵抗がある場合には、
この方法や取り外し式の入れ歯を選択したほうがよいでしょう。

ブリッジ装着までの流れは、支台となる歯の周囲を削ったあと、
歯型をとり、模型上で歯の形をつくり、金属などの人工物に置き換えます。

ブリッジの場合、歯科医療保険の適応は、歯と接する面は金属となり、
歯と同色にできるのは前歯に限られます。

このように、支台装置と人工歯が一体となったブリッジは
歯科用セメント(接着剤)で歯に合着されます。

ブリッジは装着後もしっかりとした手入れが必要です。とくに支台装置と
人工歯の間は汚れがたまるため、歯周病やむし歯になりやすいので歯ブラシ
、歯間ブラシによる念入りなブラッシングが必要です。

 装着後は必ず指導を受けるようにしましょう。


  まつお歯科  松尾孝夫  文献:まつお歯科携帯サイトコラム
 

コラムの関連資料は、PDFファイルです。
PDF ファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader ® が必要です。
アドビ社のサイトより無料でダウンロード可能です。

Adobe - Adobe Readerのダウンロード