院長の職人歯科医コラム Column

HOME > 院長の職人歯科医コラム一覧 > 子どもの1割 永久歯欠損

2011/04/06

子どもの1割 永久歯欠損

28本の永久歯のうち、1~数本が何らかの原因によりつくられず、
欠損している「先天欠如」の子どもが10人に1人の割合でいること
が、日本小児歯科学会の初の全国調査で3月5日わかりました。

07~08年に、先天欠如以外の理由で歯科を受診した12都道府県の
7歳以上の子ども1万5544人を調査。

先天欠如は、1568人(10,1%)でみつかりました。
男子では、9,1%、女子では、11,0%でした。

上あごだけに欠損がある子は、2,5%
下あごだけに欠損がある子は、5,7%
両あごに欠損がある子は、1,9%

下あごで、中央から左右に向かって5本目にある「第2小臼歯」が
ないケースが最多でに左右に向かって2本目の「側切歯」がない子も
多かったとのことでした。

7歳の段階でエックス線写真でも永久歯の芽(歯胚 しはい)が確認
されないと、約90%の確率で欠如するとされています。
乳歯の時は、普通に全て生えていることが多いということです。

永久歯の欠如は、原因不明のため、予防はできません。
かみ合わせを正常にするため歯並びを整えたり、成人してからインプラント
治療をしたりなどかなり専門的な治療が必要になる場合がほとんどで
大きな問題になっています。


                  まつお歯科  松尾孝夫   文献:毎日新聞


コラムの関連資料は、PDFファイルです。
PDF ファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader ® が必要です。
アドビ社のサイトより無料でダウンロード可能です。

Adobe - Adobe Readerのダウンロード