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2010/11/04
「あんまり歯を磨かないけど、むし歯になったことが1度もない」
という人に、ときどき出会うことがあります。
一方で「歯磨きをしているのに、すぐむし歯になる」と嘆くにとも
います。
では、むし歯になりやすい人・なりにくい人にはどんな差があるのか。
むし歯になる条件は、「歯の質」「糖質」「むし歯菌」の3つと、
さらに「時間」がかかわります。
このうち遺伝は、「歯の質」です。
でも実際にむし歯になりやすい人について言えるのは「歯を磨いている」
ことと「歯をきちんと磨けてる」ことは違うということ。
きちんと磨けてる人は意外と少ないように感じています。
たとえば、むし歯になる人でも、むし歯になりやすい歯とそうでない歯が
あります。これは歯並びによるところもありますし、むし歯になるかどうかは、
食生活や生活習慣の違いによる部分も大きいんです。
口の中は、もともとほぼ中性ですが食事をすると、むし歯菌が糖質から作った
酸によって、酸性に傾き歯の表面のエナメル質を溶かし始めます。
しばらくすると弱アルカリ性の唾液によって中和され、溶かされた歯が修復
されます。
しかし食事以外の時間にもダラダラ食べたり、間食が多いと、唾液で歯を修復する時間が
足りなくなりむし歯になりやすくなります。
まずは間食を減らすなど生活習慣を見直すと状況が変わってくると考えます。
ペットボトル症候群のように甘い飲み物をチビチビ仕事中に飲む人は特に注意が
必要です。
まつお歯科 松尾孝夫 文献:夕刊フジ
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