院長の職人歯科医コラム Column

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2015/01/21

噛むことの大切さ

"噛む"ことの大切な意味として
 
(1)食べ物の消化・吸収によい
 消化酵素のアミラーゼを含む唾液の分泌を促し、
 胃腸での食べ物の消化吸収を促進する。
 
(2)むし歯・歯周病予防
 唾液の分泌がよくなり、唾液に含まれる
 免疫物質が細菌を減少させるため、
 口腔内の清潔が保たれ、むし歯や歯周病の
 予防につながる。
 
(3)がんや老化を予防する
 唾液に含まれるペルオキシターゼという
 たんぱく質には、発がん性物質の発がん作用を
 抑える働きがある。
 
(4)脳を刺激、活性化する
 おいしい・まずい、固い・軟らかい、
 熱い・冷たいなどと感じたり、
 噛むという作業により、頭部の骨や筋肉が動き、
 血液の循環がよくなることで脳神経が刺激され、
 脳の働きが活発になる。
 
(5)ストレス解消と肥満防止
 早食いをせず、ゆったりと時間をかけて楽しく
 食事をするということは、張をほぐし精神を安定させ、
 ストレス解消にもなる。
 
(6)強いあごをつくる
 固い物をよく噛んで食べると、上下のあごの骨や
 顔の筋肉が発達し、丈夫なあごをつくる。
 

 大切な咀嚼。でも現代人は…?
 
 現代人は、食事にかける時間が減ってしまった事と、
 軟らかい食べ物を好むようになったことなどから、
 噛む回数が激減しています。

 戦前までは大差なかったのですが、戦後50年間で
 さらに大幅に減少、現代人が1回の食事で噛む回数は
 約600回といわれています。

 しっかりよく噛むことを忘れた現代人は、
 医療の発達のおかげで「長生きにはなったが
 不健康な人も数多くいる」という、
 あまり喜べない状況になってしまったようです。
 

 よく噛む習慣は発育期から
 
 離乳食の頃から歯の発育にあわせた、
 よく噛んで味わうことのできるメニューを考え、
 また、加熱時間を加減して適度な歯ごたえを
 残すようにします。

 さらに、しっかり噛むことができる丈夫な歯を
 つくるために、カルシウムやたんぱく質を充分に
 とることを心がけましょう。

 まつお歯科  松尾孝夫  文献:まつお歯科携帯コラムサイト

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