院長の職人歯科医コラム Column

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2014/06/14

育児と歯磨き

◆乳歯とむし歯
 乳歯は生後7~8カ月くらいから生え始めます。

 3歳くらいで20本全部が生えそろい、生まれてすぐの
赤ちゃんの口のなかはとてもきれいです。

 しかし、少しずつ菌がすみついて、バランスを保ちながら
成長していくなかでこのなかにミュータンス菌のようなむし歯の
原因菌が仲間入りすると、歯に付着し、
汚れを栄養にして増え始め、むし歯をつくります。
 
現在、むし歯を予防する効果的な手段として用いられているのは、
フッ化物塗布や甘味制限、歯みがきなどです。

 フッ化物を歯に塗布することによって歯質を強化し、
むし歯になりにくい状態にすることができます。

 また、甘味制限をすることにより、口のなかにいる
むし歯菌が増えないようにすることが可能です。
 


◆子どもの歯みがき
 それでは、歯みがきにはどんなはたらきがあるのでしょうか?

 歯みがきには、汚れをとるという働きと、食事によって
酸性に傾いた口のなかの状態を元にもどすという働きがあります。

むし歯菌は、口のなかの汚れを分解して歯垢をつくり、
歯の表面で増えていき、口のなかを酸性にします。

 この時、口のなかに糖分がなければ酸性になった歯垢に
唾液がしみ込んで、数十分後には中和されるのですが、
だらだら食べていると、口のなかが酸性のままになり、
唾液の作用が追いつかなくってしまうのです。

ですから、甘味制限をし、規則正しい食生活をするとともに
、歯みがきすることによって、むし歯になりにくくすることが
可能です。

 
3歳ごろになると自分で歯みがきができるようになるので、
上手にみがけるように、手や顔を洗うことと同じように
トレーニングしましょう。

 口に物を入れるようになったら、のどの奥までいかない
ストッパー付きの歯ブラシなどを、おもちゃの代わりに
持たせてみることからスタートしてみてください。

 この時、お母さんは目を離さないように気をつけてくださいね。

  まつお歯科   松尾孝夫  文献:まつお歯科携帯サイトコラム


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