院長の職人歯科医コラム Column

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2013/11/29

歯垢と歯石の違い

歯垢」と「歯石」。皆さんもよく耳にする単語だと思います。
でも結局何なのか実はよく分かってない…なんて方も多く
いらっしゃるのではないのでしょうか。

◆歯垢って?
 爪で歯を引っかくと白くてネバネバしたものがついてきます。
これが歯垢(しこう、プラーク)です。歯垢は食べかすや
歯の垢(あか)ではなく、細菌の塊です。

 1mgの歯垢にはおよそ300種類、数億~10億個!もの
細菌が棲みついています。

 歯垢中の細菌は、食物中の糖分を栄養源にして増殖を続けます。
さらに、ネバネバした物質をつくり出し歯の表面に強力に付着します
(デキストランという物質が関与します)。

 歯垢の段階では歯みがきで取り除くことができますがやがて歯石に
変化すると歯みがきでは取り除けなくなり、歯周病の原因となって
いきます。

 歯垢の付着を防ぐには、糖分摂取後の、口腔内のケアーと食べ残しや
、飲みのこしを口の中に残さないこと。

 飲食後の口腔内のケアーに注意してください。

◆歯石って?
 歯石とは歯垢が硬くなったものです。
 歯みがきでみがき残した歯垢が、唾液の中のミネラルと結合して、
硬くなって出来ます。

 歯についた歯垢は、たった2日間で歯石になります。

 歯と歯ぐきの境い目や歯と歯の間にできた、それこそ石のように
硬い歯石は、歯磨きだけでは取り除くことができません。

◆歯石を放置していると…。
 「石」という字の通り、歯石はとても硬く、いったん出来てしまった
  歯石は歯ブラシでは取ることが出来ません。

 日常の歯みがきでは完全に歯垢を除去することは困難なため、
どんなに歯みがきをがんばっても、歯石は少しずつついてきます。

 放置すると歯石はどんどん硬く、そして増え続けます。

 歯石の表面はデコボコしているために、歯垢がつきやすく、細菌の温床に
なるばかりでなく歯肉を刺激して、歯周病の原因となったり、
歯周病を悪化させます。

 色々解説しましたが簡単にまとめると、上手に歯磨きすれば
取り除けるのが歯垢で、歯磨きだけでは取り除けないのが歯石です。

もしうっかり歯石が出来てしまったら一度当院にお越し下さい。
 綺麗に取り除いて、本来のお口の状態に戻しましょう!

 

  まつお歯科  松尾孝夫  文献:まつお歯科携帯サイトコラム

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