HOME > 院長の職人歯科医コラム一覧 > 予防効果が高いのはどれ?
2013/08/06
今回は『キシリトール、リカルデント、フッ素。予防効果が高いのはどれ?』
についてです。
どれが効果的かというよりも、それぞれ作用が異なるのです。
1. キシリトールは代用甘味料というもので、甘くても糖分ではないため
、お口の中に入っても虫歯菌は糖を食べて酸を出すという働きができません。
さらに、キシリトールを食べていくと、栄養摂取できない虫歯菌が弱って
いく効果があり、お口の中のネバネバが減って、歯垢が付きにくくなります。
市販のガムにもよく使われていますが、噛むことで唾液がたくさん分泌される
ので、再石灰化促進の効果も期待できます。
2. リカルデントですが、これは歯の再石灰化を促進させる働きがあります。
酸によって溶かされてしまった歯の表面に、唾液中に含まれるカルシウムを
取り戻しやすくする働きがあります。
解けてしまった歯を修復するお手伝いをするのがリカルデントです。
3. フッ素は、歯を強くして酸によって歯が溶かされにくくする効果があります。
フッ素塗布することで、歯の質が弱く虫歯になりやすいお子さんの歯を
酸から守ってくれます。
◇◆まとめ◆◇
・キシリトールは、虫歯菌を弱らせる。(攻撃力)
・リカルデントは、カルシウムを取り込みやすくする。(修復)
・フッ素は、虫歯菌から歯を守る。(防御力)
どれも虫歯予防の効果がありますが、一人ひとりのお口の状況や食生活、
唾液、歯の質などによってもコスパの発揮力が異なってきます。
ぜひご相談頂き、一緒にベストなもの選んでいければと思います。
まつお歯科 松尾孝夫 文献:まつお歯科携帯サイトコラム
コラムの関連資料は、PDFファイルです。
PDF ファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader ® が必要です。
アドビ社のサイトより無料でダウンロード可能です。