HOME > 院長の職人歯科医コラム一覧 > 肺炎の原因は、歯周病?
2012/12/22
歯周病、いわゆる「歯槽膿漏」は20歳を過ぎれば大なり小なり
誰もがかかっている病気です。
時には重症化したり、65歳をこえた、いわゆる高齢者になると
さまざまな問題を引き起こします。
なかでも肺炎は、その多くが歯周病の原因菌による感染症で
あることが分かっており、特に寝たきり状態の場合、高頻度
で誤嚥性肺炎を引き起こします。
最近ではさまざまな呼吸器疾患にも悪影響を与えていることが
分かってきました。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)なども歯周病との関連が
あるものの1つです。
COPDは、いわゆる「たばこ病」とも呼ばれ喫煙歴が長い
40代以上に多くみられ、たばこなどの刺激により気管支が炎症
を起こし、呼吸がしにくくなる病気です。
一方歯周病にとってもたばこは有害で歯肉の抵抗力を弱め、
炎症を起こしやすい状態とし、細菌が増えやすい環境を
作り上げます。
このように増えた細菌は、誤嚥性肺炎の原因となり悪循環を
起こします。
このようにCOPDも歯周病もいわゆる「たばこ病」に
分類される病気ですが、禁煙を心掛け、歯周病の管理を
怠らないようにすれば、そのリスクを下げることができます。
歯周病の管理を怠らないようにすれば、そのリスクを下げる
ことができます。その管理の多くを占めるのが口腔ケアです。
お近くの歯科医院に相談し早めにお口の中の健康状態を
チェックし、積極的な口腔ケアを心掛けましょう。
まつお歯科 松尾孝夫 文献:福島民友
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