院長の職人歯科医コラム Column

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2012/08/31

歯並びの悪い子供が増えた理由

 

昭和三〇年代中盤から現在に至るまで、歯並びの悪い子供が急激に目立ち始めました。


原因は様々ですが、中でもよく知られているのが食生活の変化が急激に欧米化し、咀嚼力を衰えさせている食事の増加です。

咀嚼力の低下は、咀嚼するためにある首から顎にかけての筋肉や顎から頭にかけての筋肉などの力が低下したことです。
加えて、稼動する顎の【筋肉の梁】ともいえる『下顎上行枝』の成長が不良によって、その長さが少々短くなっています。


腕や足の骨は長くなってきたのに比べ、その『下顎上行枝』は長くなってくれていません。
このことは、結果『子供の歯列不正』を増やす結果になったんだと考えられます。

厳密に言いますと顎そのものは決して小さくはなっていません。
多くは、実際に大きくなっているのは1本1本の歯の大きさです。


咀嚼力を低下させた食事及び食生活は、子供達の歯を大きくしてしまったのです。
言ってみれば、以前には30坪の土地に28坪の家が建っていたのを、立て替えるときに35坪家にしてしまったようなものでしょうか。
はみ出してしまいますよね。

若いママ達が0~2才の子供にコンビニやファーストフードの食事を多く与えているのを見ると悲しいです。

乳児期での赤ちゃんは、手に掴めるものなら何でも、自分のお口に入れようとします。


それは、精神の安定剤であり・好奇心を満たす為であり・お口の機能の成長を促進する為であり・親の反応を確かめる為であり・などなどです。
赤ちゃんは、大事な事をしているのだということだけは、親に知っていて欲しいものですね。

そして、やっぱり親が責任あるって事を自覚しておいて欲しいです。


 まつお歯科  松尾孝夫  文献:まつお歯科携帯サイトコラム

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