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2012/02/28
高齢者のケアの中で歯ブラシを口の中に入れさせて
くれない方は、
① 口の衛生観念が乏しい方
② 認知症があるため認識できない方
③ 口の中に痛みのある方
などが考えられます。
口のケアが行われずに問題になるのは、むし歯や歯周病
ばかりでなく、口にたまった細菌のかたまり(プラーク)や
食べ物のかすが誤って肺に侵入することで起こる、誤嚥(ごえん)性
肺炎などの全身疾患を併発する可能性が高くなるからです。
① 口の衛生観念が乏しい方の場合
口の衛生の重要性を理解し、磨くことの必要性を納得していただく
ことが大切です。
食事がおいしくなったり、口臭が無くなったりさっぱりしたりすること
などから理解を深め、根気強い努力と励ましが大切です。
② 認知症のある方の場合
簡単な方法から慣らしていく方法があります。
まずお茶を飲むことから始め、次にお茶で口をすすぐことが
できるようにして、そして綿球・綿棒・ガーゼなどを湿らせ、
口唇、口の中と順に清拭(せいしき)を行って、歯磨きまでもっていく
ようにします。
③ 口の中に痛みがある方の場合
日常生活動作の低下に伴い、口のケアの拒否でしか痛みを訴えられない
方もいます。
一度専門家に見てもらうことも大切です。
いずれも、口に合ったケアをい探すことが大切です。
まつお歯科 松尾孝夫 文献:福島民報
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