院長の職人歯科医コラム Column

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2012/02/04

中年以降は象牙質露出

中年以降、歯肉が痩せてくると、下の歯肉は下がり、
上の歯肉は上がってきます。

こうなったら要注意。歯肉の下の象牙質が露出し、むし歯が
できやすくなるからです。。

子供のむし歯の多くは、かみ合わせ部分にできるが、大人は
歯と歯肉の境目付近のむし歯がどんどん増えてきます。

歯の表面を覆うエナメル質は人体で最も硬く水晶波だが象牙質は
骨より少し硬い程度で、むし歯菌の酸にも弱い。

このため、象牙質はむし歯ができやすいだけでなく、進行もずっと
速いです。

歯肉は30代からやせ始める。主な原因は加齢と歯肉に炎症を起こし
歯が抜ける原因をつくる歯周病。
硬い歯ブラシで強くこすりすぎることも、歯肉を痛め痩せさせる
原因になるといいます。

どんな対策が有効か?

まず、毛先が柔らかめの歯ブラシを使い、象牙質と歯肉をいためないよう、
優しく磨くことがポイント。
歯ブラシは、強く押しつけすぎずに左右に小刻みに動かします。

それぞれの歯の表と裏を丁寧に、最低6~7分かけて磨くのが望ましい。

歯と歯の隙間には食べかすがたまり、菌が繁殖しやすくなる。
歯ブラシの毛先が届きにくいこうした場所には、糸ようじ(フロス)
が有効です。

さらに使う歯磨き剤にも気をつけたい。通常の製品なら問題ないが、
煙草のヤニの除去効果などをうたうものは研磨剤の含有量がおおく、
象牙質を削る恐れがあります。

子どもと大人ではむし歯の傾向が違うので歯肉の状態をみながら、
歯磨きを考えてほしいです。

  まつお歯科  松尾孝夫  文献:読売新聞


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