院長の職人歯科医コラム Column

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2011/03/11

味覚異常

最近、「食事がおいしくない」「味がよくわからない」などの
症状の方が受診されます。

もともと高齢者に多く見られましたが、食生活の変化から、若い人にも
見られるようになってきました。

食べ物を口にしておいしいと感じるのは、視覚、嗅覚、口当たり、
そして味覚の情報がそれぞれ脳に伝わることにより起こります。

中でも味覚は重要で、舌や口の中の粘膜上にある「味蕾(みらい)」という
器官の味細胞と味の成分が反応ことにより味をが感じます。

そのため、この部分に異常が起こると、味覚障害が起きやすくなります。

主な味覚障害の原因としては、次のようなものがあります。

・栄養素の一つである亜鉛の欠乏
・薬の影響
・全身疾患
・口腔乾燥症
・ストレスなど心因性のもの

中でも偏食や無理なダイエット、ファーストフードの取り過ぎによる亜鉛の
欠乏が、最近、特に問題になっています。
亜鉛を多く含む食品には、「干ししいたけ、牡蠣、大豆、牛肉、レバー
そば粉、抹茶、ココア」などがあげられますが、

味覚障害に限らず、食品をバランスよくとることが重要です。

食事を美味しくいただくには、よく噛めて、よく味えなければいけません。

もし味覚に異常を感じたら、かかりつけの歯医者さんにご相談ください。


     まつお歯科  松尾孝夫  文献:福島民友 

 

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