院長の職人歯科医コラム Column

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2015/09/18

「噛む」ということについて

みなさん、幼い頃に一度は「ご飯をよく噛んで食べなさい。」と
注意された事があるかと思いますが、きちんとよく噛んでご飯を
食べれていますか?

よく噛んで食べることは、健康に役立つ効果が色々あるんですよ!
そんな、噛むことについての効用がわかる「ひみこの歯がいーぜ」
という標語を今回はご紹介します。


■ 「ひみこのはがいーぜ」
 「ひみこのはがいーぜ」とは学校食事研究会が、
 噛む効用について理解しやすい様に作った標語です。

よく噛んで食べていた卑弥呼の時代にあやかり、
 頭文字をとって「ひみこのはがいーぜ」という標語は生まれました。

ではいったい、「ひみこのはがいーぜ」とはどういう意味
なのでしょうか?
 標語の解説をしていきましょう。

「ひ」・・肥満を防ぐ
 よく噛むことで、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防ぎます。

「み」・・味覚の発達
 食べもの本来の美味しさを感じる事ができ、味覚が発達します。

「こ」・・言葉の発音をはっきり
顔の筋肉をよく使うことで、言葉を正しく発音出来るようになり、
 顔の表情も豊かになります。

「の」・・脳の発達
あごを開けたり閉じたりすることで脳に酸素と栄養を送り、
脳の活性化に役立ちます。

「は」・・歯の病気予防
 唾液の分泌が良くなり、口の中を綺麗にします。虫歯や歯周病の
予防に繋がります。

「が」・・ガン予防
 唾液に含まれる酵素には、発がん性物質の発生を抑える働きがあると
されています。

「い」・・胃腸の働きを促進
 食品を噛み砕いてから飲み込む事で、胃腸への負担が軽くなり、
胃腸の働きを正常に保ってくれます。

「ぜ」・・全身の体力向上
 噛み締める力を育てる事により、全身に力が入り、体力や運動神経の
向上に繋がります。


どうでしたか?
よく咬む目安は30回と言われていますが、
 意識して噛むのはなかなか大変かもしれません。
しかし食材や調理法を工夫する等して、自然と噛めるようにすれば
上記のような効果が出て、生活の質の向上をはかることができます。

 噛む事は健康への第一歩です。
 「ひみこのはがいーぜ」を合言葉にして、よく噛んで食べましょう。




      まつお歯科 松尾孝夫 文献:まつお歯科携帯祭サイトコラム

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