院長の職人歯科医コラム Column

HOME > 院長の職人歯科医コラム一覧 > 歯科清掃補助用具

2014/05/27

歯科清掃補助用具

今回は「歯口清掃補助用具について」ご紹介します。

 歯と歯の隣り合っている部分の歯垢は、歯ブラシによる
ブラッシングだけではなかなかきれいに落としきれません。

そこで、そのような部位の歯垢を落とすために使用されるのが
歯口清掃補助用具といわれるものです。

 

◆デンタルフロス
 歯と歯が隙間なく接している部位や、歯と歯ぐきとの境目の
溝の部分の歯垢を取り除くために使用します。

◎種類
デンタルフロスには、フロスがケースの中に収納され、
必要な分だけ切り取って使用するもの。

 最初からプラスティック製のホルダーにフロスが
張られているものとがあります。
 
また、フロス部分がコーティングされているワックスタイプのものと、
その加工がされていないアンワックスタイプのものがあり、
太さも様々なものが市販されています。
 
◎使用方法
ここではよく使われている指巻き法について説明します。

 フロスを40~60cmくらいの長さ(手のひら2巻き半)に切り取り、
左右の中指に巻きつけます。

 人差し指と親指でフロスを持ち、歯と歯の間にゆっくりノコギリを
引くように入れていき、残りの歯垢を取り除きます。

 歯と歯の接触している部分を通過させたら、今度はフロスを歯の面に
沿わせて歯ぐきの部分までもっていき、歯ぐきのなかの歯垢を取り除きます。

 この指巻き法が難しい人は、簡易ホルダー付きのデンタルフロスを
使うとよいでしょう。
 

◆歯間ブラシ(インターデンタルブラシ)
 歯と歯の間のすきまが大きい場合、その部分の清掃に使用します。

◎種類
 ブラシと柄の部分がまっすぐのものと、曲がっているものがあり、
またブラシの太さもSSSからLLまであります。

◎使用方法
 柄の部分を軽く持ち、小指など1本の指を頬に固定し、
ブラシの先で歯ぐきを傷つけないように挿入し、数回往復させます。

 上の歯の場合には、ブラシの先をわずかに下向きにし、
下の歯はブラシの先を上向きにして挿入すると、歯ぐきを傷つけません。
 
この方法で、歯の外側と内側からブラシを通して汚れを落とします。

 この他に歯間ブラシは、歯のない部分を補うために装着された
ブリッジの下部の清掃にも使われます。

 

 まつお歯科   松尾孝夫  文献:まつお歯科携帯サイトコラム
 

コラムの関連資料は、PDFファイルです。
PDF ファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader ® が必要です。
アドビ社のサイトより無料でダウンロード可能です。

Adobe - Adobe Readerのダウンロード