HOME > 院長の職人歯科医コラム一覧 > 親知らずは抜くべき?
2013/11/12
大人になった頃、あごの一番奥に生えてくるいわゆる「親知らず」は、「腫れて痛い思いをした」とか「抜くのにひどく手こずった、1時間以上もかかった」などという声が聞こえてきますが、そもそもこれは抜かなければいけないものなのでしょうか?
親知らずの生え方には個人差が大きく、1本も生えてこない人もいれば、上下アゴ左右側に4本生えてくる人もいます。
また、現代人はアゴが退化して小さい人が多く、最後に生えてくる親知らずに残されているスペースは十分ではない為、親知らずが、斜めや横向きに生えてきたり、歯の一部が歯ぐきに埋もれていたりしていることが多く、歯並びや噛み合わせに影響することがあります。なので親知らずは歯列の一番奥にあって歯ブラシが届きにくく、きれいに磨くことが難しいという問題があります。
これにより、手前の歯との間や歯と歯ぐきの間に食べかすがたまりやすく、キレイに保つことが難しいため、親知らずも、それと接している手前の歯も、むし歯や歯周病になりやすくなります。
次のような場合は、抜歯が勧められることが多いでしょう。
●腫れや痛みがある
●斜めや横向きに生えている
●歯が歯ぐきに一部埋もれている
●親知らずまたは手前の歯がむし歯になっている
●歯ぐきに炎症が起こっている
●ほかの歯の歯並びや噛み合わせに影響している
親知らずの抜歯は、局所麻酔をして行います。抜歯にかかる時間は通常30分から1時間ほどですが、歯の生え方に問題がある場合は、歯ぐきの切開、歯や骨を削るといった処置が必要になる分、余計に時間がかかります。
現在は特に問題がなくても、将来問題を起こす可能性が高い場合も、予防のため抜歯を勧められることがあります。
特に妊娠中は歯のトラブルが起こりやすいため、妊娠前には親知らずを抜いておくよう勧められるかもしれません。
とはいえ、いざとなると不安で仕方がないものです。
親知らずに関して何かお悩みであれば、まずは一度、当院にお気軽にご相談下さい。
お口の中の状況をじっくりと見て、それから一緒に考えていきましょう。
まつお歯科 松尾孝夫 文献:まつお歯科携帯サイトコラム
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