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2013/08/26
むし歯の程度により、痛みにも違いがあります。その症状と痛みの程度についてどんな違いがあるのでしょうか?
●レベル1:エナメル質を溶かす(Cl)
むし歯が歯の表面のエナメル質に限局している場合は、ほとんど痛みも感じず、歯の表面や歯と歯の隣接面がわずかに白く濁っている程度です。
この初期症状の頃は歯科医院への受診でC0またはC1程度のむし歯といわれ、物を食べたときに冷たいものがややしみるくらいで少し違和感が感じられる程度です。
●レベル2:象牙質に至り歯がしみる(C2)
ややしみるという状態を放置しておくと、歯のエナメル質から象牙質へむし歯は進行し、冷たいものを食べたり飲んだりしたときに強く痛みを感じるようになります。
この程度になると自覚症状もかなり進み、歯がしみるようになります。C2と診断される状態です。
●レベル3:神経が感染しズキンズキンとした痛み(C3)
C2の状態をさらに放置しておくと、むし歯は歯髄(神経)にまで達します。この状態では、冷たいものより温かいものに反応が敏感になります。歯髄が化膿してくるために、お風呂などに入って温まると、ズキンズキンと拍動性の痛みが起こります。
この時期では、冷たいものを口に含んだり、冷たいタオルで冷やしたりすると、痛みが一時的に治まりまが、アルコールなどで血行がよくなると痛みだすことが多く、この場合は炎症が歯髄に波及しているので、神経を取らなければなりません。
C3と
診断される場合で、歯髄を摘出して治療すれば歯の痛みは治まります。しかし残念なことに、歯に栄養を与える血管や神経まで取ってしまうために、歯自体ももろくなり、折れてしまう恐れもあります。
●レベル4:抜歯→咬合異常顎関節症(C4)
C3の状態をさらに放置しておくと、歯の表面が欠けてしまい、根のみが残る状態になります。痛みはそれほどでなくて慢性化し、膿が出て、その血液や膿を知らず知らずのうちに飲んでいることがあります。
この場合には、歯を残す確率はきわめて低く、抜歯をすることになります。
1本の歯を失うと歯全体のバランスをくずし、噛み合わせを悪くし、噛み合わせの乱れや顎の関節の病気になることがあります。また、歯周病にもかかりやすくなります。
まつお歯科 松尾孝夫 文献:まつお歯科携帯サイトコラム
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