院長の職人歯科医コラム Column

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2013/06/01

ビタミンD3

皆さんは、歯や骨を丈夫にするために、牛乳などのカルシウムを
多く摂取した経験はなかったでしょうか?

確かに歯や骨の主成分はカルシウムですが、カルシウムを多く
摂取しても簡単に歯や骨は硬くなりません。

牛乳をたくさん飲んで、脂肪分ばかり蓄積した例はたくさん
ありました。

体内に取り込まれたビタミン3は肝臓と腎臓で代謝され活性型ビタミンD3
が作られます。

活性型ビタミンD3は、カルシウムの濃度をコントロールする物質で
ビタミンD3を多く体内に取り込むことこそが、歯や骨を
丈夫にすることができる唯一の方法なのです。

しかしながら問題があります。

魚や肉、牛乳から摂取できるビタミンD3は非常に少なく、食品から
十分摂取することはまず無理でしょう。

ビタミンD3は太陽の紫外線に当たることで皮膚の下で作りだされる
物質です。

十分紫外線に当たらなければビタミンD3は不足してしまいます。

日焼けを気にして骨粗しょう症が女性に多いのもこのためです。

外に出て太陽の下で元気に遊ぶ、散歩する。

歯や骨を丈夫にし、なおかつインフルエンザやがんを予防してくれるとして
ビタミンD3は近年注目されています。

室内ばかりにいるのはむしろ体や歯を弱くし、インフルエンザやがんに
かかりやすい体をつくる結果になる可能性があります。

 まつお歯科  松尾孝夫  文献:福島民報

 

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