院長の職人歯科医コラム Column

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2013/05/17

口臭でお悩みの方へ

口臭にもいくつか種類があり、朝起きた時や空腹時、疲労時などは唾液の分泌が減り、口内に細菌が繁殖しやすくなるので口臭レベルが高くなります。

しかしこれは人間が生活していくうえで仕方のない現象です。

このような生理的口臭を気にしすぎて、対人恐怖や気分が落ち込んだりするのは、精神的にもマイナスになります。

けれども、一度気になりだすと、人の視線や動作にも敏感になり、一日中口臭が気になってしまう人もいるようです。


口臭はとてもデリケートな問題だけに、家族にも相談できずに悩んでいる人も多いようですが、勇気を出して、歯科医師に相談してみましょう。


■口臭ケアのポイント
まず、生理的口臭のほかに、ニンニク、アルコール、喫煙などの飲食物による口臭がありますが、これら2つは病気ではありません。


病的な口臭の90%以上は、歯周病、虫歯、入れ歯、ドライマウス、舌苔(ぜったい)が原因で、残りの10%は、鼻やのどの疾患、食道や胃などの消化器疾患、気管支炎などの呼吸器疾患、糖尿病などが口臭を引き起こしています。


気になる口臭の原因物質は、まず卵が腐ったような臭いの「硫化水素」、魚臭い「メチルメルカオプタン」、ゴミのにおいに似た「硫化ジメチル」の3つが主なもので、口の粘膜や白血球のタンパク成分を口内の細菌が分解、腐敗させることが原因で発生します。


口臭予防のポイントとしては、舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌に付着した汚れを、専用のブラシで口臭が気になった時に、こそげ落としましょう。


また、口内を乾燥させてしまうと細菌が繁殖しやすいので、なるべく水を飲んだりうがいをしたりして、口の中に潤いを与えておきましょう。


加齢によって、唾液の分泌量は減っていきます。薬の副作用やストレス、疲労などによっても「ドライマウス」になりがちなので、気になったら歯科医師に相談しましょう。


そして、最後に虫歯や歯周病のケアを定期的に行うこと。歯科医院で歯石を取ったり、ブラッシングの指導を受けて、正しいオーラルケアの方法を身に付けましょう。

   まつお歯科  松尾孝夫  文献:まつお歯科携帯サイトコラム


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