院長の職人歯科医コラム Column

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2013/04/03

よくかもう。1口30回 多彩な機能

最近、日本人の食事の時間が短くなってきていると聞きます。

戦前の食事時間が平均22分ぐらいだったのが、現代では平均11分
ほどに短くなっているそうです。

食事でよくかんで食べることには、いいことがたくさんあります。

1.むし歯を予防できる=唾液の分泌量が増し、むし歯の原因菌が作る
 さんを薄めます。

2.歯並びが良くなる=歯応えのあるものをかむことによって、
 かむ回数が増え、顎が発達します。

3.食べ過ぎを予防できる=ゆっくりかんで20分以上食事ををする
 ことで、満腹中枢が満足して、必要量の食事で満足感がえられます。

 食材を大きめにするなどの工夫も有効なようです。

4.栄養の吸収を助ける=口は消化器の入り口です。
 食べ物を細かくかみ砕くことで、唾液中の消化酵素とよく混じり合い、
 胃や腸での消化吸収を助けます。

5.脳の発達を促す=顎を開けたり、閉じたりすることで脳に酸素と
 栄養を送り、脳細胞の動きを活性化します。
 子どもの知育を助け、高齢者には「認知症防止」に役立ちます。

他にも、がんを予防したり、情緒を安定させるのに役立ったり、表情を
豊かにするのに役立ちます。

現在、厚生労働省では、食育の立場からも、1口で30回かんで食べる
「噛みんぐ30(カミングサンマル)運動」を推奨しています。
よくかんで健康な体、健康な生活を手に入れましょう。


    まつお歯科 松尾孝夫  文献:福島民報
 

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