院長の職人歯科医コラム Column

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2013/03/18

現代人の小さくなったあご

現代人、特に近頃の若い人は、あごが小さくなってきているようです。
これは、日本人の生活習慣や食生活の変化によると考えられています。

スパゲッティーやハンバーグなど軟らかい食べ物が多く、
歯ごたえのある食べ物を食べる機会が少なくなっていることも一因のようです。

昔は、乳歯がみそっ歯の子どもをよく見かけました。
みそっ歯とは本来、茶色く着色した歯や虫歯で欠けた歯のことをいいます。
しかし、子どもの歯のすきまも同じように黒っぽく見えることから、

みそっ歯といえば幼児の歯の代名詞のようになっていました。

このみそっ歯、じつは、あごがしっかり育っている証拠です。

小さな乳歯が生えていて、あごが順調に育ってくると、
自然に歯と歯の間がすいてきます。

大きな永久歯が生えてきても大丈夫なように、スペースが十分確保されている
ということなので、みそっ歯というのは成長過程で正常な状態です。

今は、乳歯でもきれいにきっちり、隙間なく並んでいる子どもが多くなっています。

これでは乳歯より大きな永久歯が生えてくるときにスペースがなく、
歯並びがガタガタになってしまう可能性があります。

歯の大きさは昔と変わらないのに、受け皿となるあごや歯の生えてくる部分が
小さいために、歯の行き場所がなく、歯並びが悪くなりやすくなっています。

歯とあごの大きさとのアンバランスから歯並びが良くない人が増え、
これを現代病ととらえている人もいるようです。

乳歯の歯並びが良く見える場合でも、永久歯 へ生え変わるときに
歯並びに問題が出てくる場合もあります。
もし気になるようでしたら、歯列矯正の専門医に相談されると良いでしょう。

  まつお歯科  松尾孝夫  文献:まつお歯科携帯サイトコラム


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