院長の職人歯科医コラム Column

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2012/06/01

矯正歯科治療の開始時期

矯正歯科治療を希望する来院時期はさまざまです。

小学1~6ねんぐらいまでの混合歯列期(乳歯と永久歯が混合している時期)
に来院する場合と、全ての永久歯が出そろう中学生以降の永久歯列期
(13歳~成人)に来院する場合があります。

まず、前歯が萌出開始する7~8歳ごろに歯並びが心配な人は、病院での
チェックをお勧めします。
急ぎの治療ではありませんが、反対咬合(受け口・・・下顎が上顎より出ている)
で特に骨格性(顎骨の大きさ)に問題があるケースについては、将来的に
顎の骨を削るなどの外科的な手術が必要となる場合もあるからです。

手術を避けるため、小学校の低学年から治療の開始が必要にな人もいます。

埋伏歯(骨に潜って出てくることのできない歯)についても、犬歯が出てくる
9歳頃までに精密検査をお勧めします。

歯が出てこない場合は、顎の骨の中で歯と歯がぶつかり合っている
可能性が高いためです。

この状態で放置してしまったために、歯の根っこ部分が削られてしまっている
ケースもあります。

重度の乱杭歯(ガチャガチャの歯のこと)や出っ歯などのケースは、すべて
永久歯がそろう12歳以降に治療を開始する場合が多いです。

将来的に口元のバランスなども考慮する必要があるので、顔の大きさがある程度
成人と同じになったころに治療を開始します。

12歳以降は、60歳ごろまで基本的に治療法はかわりません。


  まつお歯科  松尾孝夫  文献:福島民友

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