院長の職人歯科医コラム Column

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2012/05/18

唾液の重要性

私たちが生きていくために必要な栄養素は、食べ物から摂取しています。
食べ物は、ただ口からとればいいのではなく、細かく噛み砕かれ消化酵素と
混ぜ合わされて、栄養素が消化吸収されるようにしなければいけません。
そのために必要なのが「唾液」です。

「食べ物を消化する消化酵素」
唾液に含まれるアミラーゼ、マルターぜ、リパーゼなどは,
食べ物を消化する働きがあります。
たとえば、アミラーゼは、でんぷんを消化し,麦芽糖に変え,
血液中の血糖値を速く高めるので,食べ過ぎの防止に役立っています。

「口の粘膜を守るムロチン」
ムロチンは食べ物を滑らかにしたり,粘り気を出して口の中の粘膜や
舌が傷つかないようにしています。

「老化を防ぐパロチン」
唾液腺ホルモンであるパロチンは,骨や筋肉などを丈夫にして老化を防ぎます。
このホルモンは耳下腺から分泌され、血色のいい顔、肌の張りをもたらし、
若さを保つのに大切な働きをしています。

「がんも防ぐ唾液」
さらに、リゾチーム、ラクトフェリンなどは、口の中で細菌が増殖するのを防ぎ、
ペルオキシターゼは発がん性物質の毒性を抑えるといわれています。
唾液は口の中を清潔にする働きをもっているので、唾液の分泌が少なくなると、
むし歯や歯周病にかかりやすくなります。

よく噛むことは、唾液の分泌を促し、さらに唾液がさまざまな効果を
生み出しているのです。

ストレスが原因で唾液の分泌が減ることもあります。
食事の時はゆったりと時間をかけて楽しみたいですね。


 まつお歯科  松尾孝夫  文献:まつお歯科携帯サイトコラム

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