院長の職人歯科医コラム Column

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2011/09/03

バイオフィルム(歯磨きのみで除去できず)

このほどジョンソン・エンド・ジョンソンコンシューマーカンパニー
が開催したセミナーで、歯周病などの最大原因とされる「バイオフィルム」
をテーマにした講演がありました。

「バイオフィルム」とは、ヌルヌルとした薄い膜状の物質に覆われた
細菌の集団で歯の表面や歯周ポケットにへばりつくことで、さまざまな
トラブルを起こすものです。

歯周病のみならず、口臭や歯の黄ばみ、歯石やむし歯など、それら全ての
原因になっていることがわかってきています。

バイオフィルムは、常に毒素を放出しています。
そのため、この毒素が血液中に入り込み、血管を通じて体内を巡ることで
動脈硬化や糖尿病など全身疾患とも密接な関わり合いをもっているとのことです。

バイオフィルムの対処には、プラーク(歯垢)が集団になって住み着く前に
除去してしまうことが重要です。

歯磨きで機械的に除去することが第一選択としたうえで、殺菌力のある
マウスウォシュの併用や、歯科医院での定期的なチェックが有用ということが
講演では付け加えられました。


                         まつお歯科  松尾孝夫  文献:化学工業日報

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