院長の職人歯科医コラム Column

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2011/03/15

かぶせ物の材料は何がいい?

かぶせ物の材料は大きく分けて金属、プラスチック、セラミック
ハイブリットセラミックに分けられます。

それぞれに利点、欠点があるため、個々人、部位によりどれを
選択するかは、歯科医でも悩むことがあります。

保険が利く金属は、天然歯よりかなり硬く、かみ合わせる歯を
すり減らしてしまう半面、丈夫さ、費用の点でメリットが大きいです。

プラスチックは、比較的低価格で、入れたときの見た目の良さで優れて
いますが、天然歯より軟らかで、すり減りやすか、黄ばみ、黒ずみやすいという
ことがあります。

セラミックは、天然歯に近似した色つや透明感が長期間持続します。
表面は、ガラスのようにつるつるで汚れが付きにくく着色もしませんが、
天然歯よりは硬く、わずかにもろい性質です。

ハイブリッドセラミックは、セラミックにプラスチックを混ぜた材料で、
セラミックに近い性質をもちます。
透明感、変色の点でセラミックよりも劣るものの、ちょうどいい硬さで
われにくくかみ合う歯に優しい利点があります。

このような特徴を考慮し、歯科医とともに自分に合った材料を選ぶのも
楽しいものです。
服を選ぶとき、見た目、生地の丈夫さ、価格で検討するのと同じです。

一概にどれが一番でなく、あなたが一番いいと思う材料を選ぶのが
一番ではないでしょうか。

 


                 まつお歯科       松尾孝夫           文献;福島民友

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