院長の職人歯科医コラム Column

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2011/01/31

歯周病菌 動脈硬化に関与

最近、歯周病は口の中の問題だけでなく、
さまざまな全身性の病気とも深く関わっていることが
明らかになってきました。

例えば、歯周病菌が動脈硬化部分に見つかるという
事実がカナダや北米の研究グループから報告されています。

また東京歯科大の研究グループも、腹部動脈瘤(りゅう)
の部分に歯周病菌の1つであるスピロヘータを見つけたという
報告がありました。

この細菌は、実験で血管内皮細胞に侵入できることも明らか
になっています。

おそらく歯周ポケット内の細菌が、歯肉の上皮を通りぬけ
血管内に入り込み、さまざまな場所に送られていくのでは
ないかとみられています。

特に先にあげた動脈硬化疾患の発症では、歯周病菌が作り出す
毒素成分が血液中にに運ばれ、コレステロールの沈着や細胞障害
を起こすことに関与しているとみられています。

従って動脈硬化、ひいては心筋梗塞などの発症を防ぐためにも
歯周病が進行していると思われる場合、歯科にて治療、指導を
受けたほうがよいでしょう。


                  まつお歯科 松尾孝夫              文献:福島民報

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