院長の職人歯科医コラム Column

HOME > 院長の職人歯科医コラム一覧 > 子供の食べ物 :発達、成長に合わせ選択を

2010/12/21

子供の食べ物 :発達、成長に合わせ選択を

最近、あまりよくかまずに軟らかく食べやすいものを好む
子供が増えています。

乳歯列期に軟らかいものばかり食べていると偏食になり、
歯並びも悪くなります。

成長期に、ある程度の硬いものを食べてあごの筋肉を発達
させておかなかったがその原因の一つかもしれません。

しかしそれ以前の乳児期の咀嚼力が十分発達しないうちに
硬いものを食べさせると、かえってかむことができなくなる
ことがあります。

小児の咀嚼の発達は、かまないで飲み込むゴックン期から、
プリンやお豆腐など舌でつぶれる程度のものが食べられる
モグモグ期、そしておかゆやバナナなど歯ぐきでつぶせる
ものが食べられるカミカミ期と順に進んでいきます。

この発達段階に合わせて食べると咀嚼力が培われるのですが、
硬すぎる離乳食では逆効果です。

基礎力がないままに硬いものを食べると丸のみすることになり
かむ練習ができないまま成長してしまうのです。

ですから乳臼歯が生えそろう2歳までに発達に合わせて
食べ物を与えることが大事です。


  まつお歯科 松尾孝夫   文献:福島民友

コラムの関連資料は、PDFファイルです。
PDF ファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader ® が必要です。
アドビ社のサイトより無料でダウンロード可能です。

Adobe - Adobe Readerのダウンロード