院長の職人歯科医コラム Column

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2010/10/26

むし歯を防ぐ唾液の働き(宇宙から学ぶ)

  帰還した宇宙飛行士の骨密度は成人の骨密度に比べ15%近く減少し、
骨粗しょう症と診断された高齢女性に匹敵する値だったという報告が
ありました。

原因は、宇宙には重力がなく人間は浮いている状態になり、骨に負担が
かからず長期間寝ている状態に等しいためといわれています。

  また口腔内関連でいうと、宇宙の無重力状態では地上に比べむし歯菌
(ミュータンス菌)が推定40~50倍以上に増えることが分かった
そうです。

これは、歯からむし歯菌を洗い流す作用のある唾液が、宇宙では口腔内
で流れが変化するためとみられています。

 一方、地上のわれわれに関していえば就寝中に唾液の分泌量が減るため、
起床時にはむし歯が夕食後の30倍にも増えるという報告があります。

夕食後、特に就寝前にブラッシングをするとむし歯を予防できるということ
は、理にかなっているといえるでしょう。


                           まつお歯科 松尾孝夫     文献:福島民友

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